米ニューイングランドウエステイレスキューネットワークより
ウエステイのソーヤは、虐待を受けたパピーミルからカレンさんのレスキュー団体に保護されました。心を閉ざしていたソーヤを家庭犬として訓練し里親さんに送り出したカレンさんの、ソーヤへの追悼文をご紹介します。
(カレン・エリチェッテイ)
レスキューの意味を教えてくれたのはソーヤでした。
生まれてから6歳になるまでソーヤは乱繁殖業者で虐待されて
心の傷を負ったウエステイで、一時預かりの私にも怯えました。
夜はわたしが噛まれないようにソーヤをクレートの中に入れなければなりませんでした。
わたしにとってもソーヤとの生活は容易ではありませんでした。
ある夜、ソーヤが起きてわたしを怖がり顔に噛み付いてきました。
わたしの右頬には3つの牙の跡が、時を経た今でも残っています。
ソーヤに噛み付かれたその晩
わたしは、虐待された動物の世話をすることの意味を学びました。
わたしに噛み付いたソーヤは悪くありません。
わたしが、私の前にソーヤを傷つけた人々がいること、そして
心の傷を負った動物のために私がベストをつくすことを忘れていたのです。
夫がソーヤのリハビリを担当し、里親のエリックのところに行くまでの間
人を信じる、リードで歩ける、触られても怯えない、警戒しないで餌を食べることをソーヤは学びました。
ソーヤがエリックに引き取られた時、
わたしはソーヤがやっと家庭犬としての平穏で平和な生活を始められると、
とても嬉しかったです。
その後、3年に渡りソーヤはエリックという良い飼い主と幸せな生活を送りました。
ソーヤが死んだという知らせにわたしは大泣きに泣きました。
ソーヤが死んだのが悲しかっただけでなく、
ソーヤが“本当に生きた“ことを知っていたからです。
だから私はレスキューの仕事をするのです。
そしてこの仕事の意味を共有できる仲間に恵まれています。
この仕事は犬に噛まれたり、
無責任で動物を粗末にする人々が作った状況の尻拭いをしなければいけません。
レスキューの仕事は苦労と不便の連続です。
自分が処せることの限界を越えなければならず、課題はつきません。
ソーヤはニューイングランドウエステイレスキューネットワークと
ボランテイアの方の全身全霊の賜物です。
そしてエリックは理想の里親さんでした。
ソーヤ、愛しているよ。
そしてあなたが教えてくれたことはずっと忘れない。
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