2014年03月15日

CRUFTS 2014

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(英Telegraph)

今年もCrufts 2014が先週開催されました。22000頭の犬が参加し、海外組も2000頭以上。
ドッグショーのみならず、オビーディエンス、アジリティ、フライボール、
ドッグダンス、保護犬活動、広大な展示場と、犬に関するすべてが一堂に会する
世界最大の犬の祭典です。 

イギリスの動物愛護団体RSPCAは、2008年よりクラフツへの参加をボイコットし
ショー開催中もツイッターやフェースブックで
『ドッグショーが助長する健康被害を憂慮する』と繰り返し発信しています。

昨年から始まったSCRUFTS (むさ苦しいという意味のscruffyとCruftsの造語)という
ミックス犬のドッグショーを歓迎するものの
RSPCAはケネルクラブによるドッグショー入賞犬の健康診断だけでは不十分で
英ケンネルクラブが定めるスタンダーズの第三者によるレビューを求めていますが
これまでクラブはその要請に応えていません。

ウエスティも一時はハイプロファイル犬(健康被害の恐れのある犬種)と
されていましたが、今年は外れているようです。

今年のクラフツのわたしの一押し動画はこれ。
アジリティで頭ぶつけちゃったキャバリエちゃんです。



この犬の祭典、日本人にはクラフトと呼ぶ人もいますが、
その創始者、Charles Cruft (1852-1937) のショーの意味のCruft's
から来ているので正しくは’クラフツ’と発音します。

チャールズクラフトはロンドンの宝石商の家に生まれ
ロンドン大の夜間コースに通いながら
カナダ人の事業家、ジェームススプラットが経営する
ドッグビスケットの会社で働くうちにみるみる頭角を表します。

チャールズは、富裕層のドッグオーナーを集めて犬のクラブを作ったり
1878年にはパリの大博覧会で犬の展示に関わったり
スコティッシュケネルクラブのマネージャーなどを務めます。

そして1886年には580頭の出陳エントリーと貴族のパトロネージュを取りつけて
最初のCruft's show,別名Great Terrier Showを開催。
クラフツの起源は、テリアショーだったんですね。

その後、他犬種を加えてショーはみるみる大きくなりますが
その派手なマーケティングと、ショーの粉飾手法に
当時の英ケンネルクラブとは相容れない一実業家の催しで
本人はショーを通じて蓄財していったそうです。

チャールズは1937年に没し、その後は二番目の妻エマによって
戦争時以外はクラフツの開催は続きますが
その後1948年にクラフツの開催権利がケンネルクラブに譲渡されてからは
ケンネルクラブの主催となっています。

1952年には、Cruft'sの 
(チャールズクラフツの所有を示す冠である) ’ が落とされ
CRUFTSと名称が変更になり、現在に至ります。

130年前に一実業家が始めたドッグショーは
イギリスを代表する催事となっています。

(参考資料 Oxford Dictionary of National Biography)

話は変わりますが、
英ウエストハイランドホワイトテリアクラブの創設者
マルコム大佐は、第一回の会で

ドッグショーが犬の外見ばかりを重んじることを憂慮し
『スコットランドの西部高地に居るウエスティの
ワーキングドッグとしての犬種保存、存続を目的とするクラブを組成したい』
と述べたと議事録にあります。

犬種の発展には貴族や富裕層のサポートも必要だったのですが
当時からすでにドッグショーには貴族の社交娯楽的なイメージがあったようです。

いずれにしてもウエスティは、ロンドンのような大都会より
ウエストハイランドの自然の方ががよく似合うということは間違いありません。

IMG_1976.jpg
 (パパと梅林散歩)



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posted by Angie Mom at 21:31| Comment(0) | 外国のワン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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