
3月7日はテリアグループの日でウエスティのブリード戦が行われました。
クラフツ会場には36もRINGがあります。 確か200種類以上のブリードがあるはずですから
1RING2犬種でようやく間に合います。ウエスティはRING 8 でシーリハム戦の後始まりました。
始まるまで時間があったので、直前の準備をしているパドックを眺めて廻りました。
日本と違って張り詰めた雰囲気ではなく、出陳者同士和気藹々、写真も撮らせてくれますし
話もしてくれます。プロアマにかかわらず出陳者と観戦者の情報交換の時間でもあるのです。

ボビー君 10歳
ショーの最初を飾るクラスは7歳以上の犬が出場するベテランクラスです。
私はこのクラスのことを初めて知った時に素晴らしいと感動しました。
日本のショードッグはチャンピオンを取れば引退してしまう犬がほとんど、
2歳でチャンピオン、その後、15歳まで生きるとして
ショードッグの生活は最初の数年だけ、その後は長い余生を家庭犬として送れれば幸せなほうです。
このクラスは、オーナーのみならず周りにとっても、犬を年齢と共に愛でる機会を与えてくれる
とても意味のあるクラスです。
世の中にはチャンピオン犬やチャンピオンタイトルを持たなくても
スタンダード参考犬となる犬は多くいます。
そんなウエスティに今若い輝きはなくても永く愉しめる、そういった場がこのクラスです。
FCIでは8歳以上ですが、個人的にはウエスティで日本での出陳を見たことはありません。
ベテランクラスが始まろうとする時、リングがちょっとざわつく事件が起こりました。
上の写真のオーナーさんが、リング上で気分が悪くなり倒れてしまったのです。

スタッフがご婦人を介抱する一方で急遽ピンチヒッターになったのは、
英国のチャンピオン犬を多く輩出している誰もが知っている犬舎の人でした。
彼女は後にハンドリングを控えていたのでこの時はまだ普段着のままで急遽登板して、
オーナーさんの代わりにボビー君を引きました。

ベテランクラス 受賞犬
そして往年のチャンピオン犬に混ざりながらも見事ボビー君は入賞!(最後尾)
その瞬間、ハンドラーさんは拳を中に高く上げて、ガッツポーズ。
私たちも思わず歓声をあげました。
犬種の発展や存続は、プロだけでなく実はこういった新旧アマチュアの参加に支えられているのです。
だからプロもクラブもアマチュアを大切にする、もう何十年もこの文化が根付いています。
イギリスでウエスティを飼うってどんなに楽しいことだろうかと羨ましく思いました。
アンジが8歳になったら、チャレンジ出きるかななどと思いを馳せます。
シニアウエスのオーナーさんも如何でしょうか?
勝ち負けに関係なく、自分のウエスのことを再発見出来るかも知れません。
勝ち負けに関係なく、自分のウエスのことを再発見出来るかも知れません。
感動して涙が出そうでしたっ!
丁度、ショーの前にお話しして写真を
撮らしていただいたので事の展開にびっくりしました。 ちょっと良い話でした〜。