2015年03月12日

CRUFTS 2015 クラフツ観戦記 I

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4年前の3月11日、わたしは英バーミンガムで世界最大のドッグショー、クラフツを訪れていました。
あの日、未明に大地震の知らせの入ったホテルロビーで
穀倉地帯が津波に飲み込まれていく映像に呆然とし
飛行機は欠航で帰国も出来ず、無力感と不安に包まれた中での観戦でした。

あれから4年、今年再びクラフツを訪れる機会がありました。
総参加犬数21000頭、うち海外組は2000頭超、日本からは10頭が出陳されました。

ウエスティのブリード戦観戦が主目的でしたが、
総じて今年のクラフツはいろいろな事件やハプニングに見舞われました。

一番の事件はクラフツに参戦していたアイリッシュセッターがショー終了翌日に急死し
解剖の結果、毒入りのおやつを与えられた可能性があるとのことで
オーナーの居住国ベルギーにおいて警察の捜査が開始されています。
その後、他犬種にも同様の被害があり、ウエスティも一頭、体調不良で治療中とのことです。

競争相手の私怨か、無差別攻撃かまだ真相は明らかになっていません。


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良いニュースとしては、最終日に行われたトイグループとユーティリティグループのブリード戦で
ミニチュアシュナウザーのベストオブブリードとなった日本人ハンドラーの犬が
グループ戦で二席に入る快挙を成し遂げたことです。

他にも日本人ハンドラーさんが海外の出陳犬を引いて好成績を残しました。

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そして最高峰の犬を選ぶベストインショーでは、1929年以来初めてスコッチテリアがBISに選ばれました。 

ところが審査中に、米人ハンドラーがこの犬の顎と尾で体を持ち上げたハンドリングに対して
英ケンネルクラブとクラフツが、このマナーを受け入れられないと声明を発表しました。
両団体はショーの前に何度もハンドラーにそのような持ち方をしないようにと
注意をしていたからです。

スコッチテリアはウエスティと同じく、尾の付け根の骨が背骨の中で最も大きく丈夫で
穴の中に入った犬を引き出せるよう尾が太く強く作られているため
しっぽを掴んで持ち上げても動じない犬種です。

アメリカではしっぽを掴んでの持ち上げハンドリングは容認されているそうですが、
イギリスでは、動物に苦痛を与えないようにとこのハンドリングは避けられています。
そういった背景の中、故意か過失か、尾を持って犬を持ち上げた米人女性ハンドラーには
マナー違反だからタイトルを剥奪せよと主張するグループと擁護派が
SNSで署名合戦を繰り広げました。

結局、クラフツはジャッジの判定を尊重すると発表し、タイトルは剥奪されませんでしたが
注意されていたにもかかわらず修正しなかったハンドラーの未熟さが露呈した形になりました。

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またこの写真の授賞式の前には、Mutts Against Crufts (雑種犬はクラフツ反対)
というプラカードを持った学生が乱入し、その場で取り押さえられ
一瞬ドキッとする場面もありました。

犬の祭典であるクラフツは、その規模からも大衆から注目されることから
政治的概念の主張や誇張に利用されたり、批判の対象となりやすい行事です。

世界中のファンシャーの熱気と羨望と嫉妬の混沌としたダイナミズムもさることながら
ハラハラする事件が続いた2015年のクラフツは我々の心にも波紋を残して幕を閉じました。

(つづく)



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posted by Angie Mom at 21:08| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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