2014年07月03日

アンジ母親への途

犬のお産はお産の数だけみなそれぞれ違うそうです。
今日はアンジとわたしが歩んだ2ヶ月の道のりを記録しておきたいと思います。

犬の交配の準備は犬にヒートが来ると始まり
段取りや必要な検査を飼い主が主体的に進めていきます。

健康診断やスメアテスト、血液検査など、母体の状態をチェックしながら
検査結果を総合して交配日を決めます。

一方交配後は母犬に任せて飼い主は補佐役に徹します。

今回は懐妊に伴う体調変化は飼い主の目にも明らかで
体重もみるみるうちに7.8キロから9.3キロまで増えていきました。

交配後1ヶ月のエコーで胎のうをみとめられば妊娠が確定し
おおよそ9週間後、58日から63日で出産に至ります。



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エコー

エコーで妊娠が確定すると、食事の量や質を調整します。
犬にもつわりや食欲が落ちる時があるので、しっかり食べさせていきます。
アンジには、フードに加えて馬肉、卵、コテージチーズなどの良質蛋白質をやりました。


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6週目

どんどん身体が丸くなり、横幅も出て来ます。
お腹が大きくなると、手、足、口が届かなくなるのかセルフグルーミングをしなくなりました。


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7週目

アンジパパが去年作ってくれた産箱を設置しました。


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お産を控えて最後のシャンプーと腹バリ(腹バリカン)で飾毛を一部落としました。
これは仔犬の授乳時に母犬のコートがおっぱいに絡まらないようにするためです。


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8週目

腹バリの後、お腹が見え、かなり大きくなっています。

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9週目

お腹がぼってりと横にも張り切っています。
散歩もしたがらなくなりました。
緩慢な歩みに、老犬ですか?と聞かれる事もありました。

妊娠中にはエコーで仔犬の発達具合を確認していきます。 
この間に確認できるパピーの頭数が、3頭-->4頭と増えていきました。

聴診器でパピーの心音を聴いたり、そっと触ってパルピテーションを感じたりと
お腹の中に、新しい命が宿っているかと思うと
アンジには『一緒にがんばろうね』と話しかけました。

出産予定日の数日前にはレントゲンで、仔犬のサイズと骨盤や産道の大きさを確認して
難産のリスクに備えておきます。
犬のお産は9割5分は通常ですが、それでも不測のアクシデントがあるそうです。

人間のお産をした人は山といますが、犬の繁殖経験を持つ人はそういません。
『犬は犬が育てる』と言っても
母犬によっては飼い主の補助が必要になることもあるので
産後の数日の様子で、飼い主が適宜対応しなければいけません。

アンジのお産には、たくさんの方に直接的、間接的にご協力いただきました。
出産後の環境づくりや産箱の微調整、世話役の基本動作などを沢山教えていただきました。
産後のアンジの気持ちの変化に備え、
関係者にはあらかじめ家の中でアンジに会って慣れてもらう機会を設けました。

妊娠末期には、アンジは動くのも大儀そうで、うん、うん、と声が出るようになりました。
パンティングも続き、一呼吸ごとに声が出るときもありました。
お腹が大きいので背中を壁につけて横寝しかできなくなりました。
夜中に起きて落ち着かず寝室で立ち尽くしていることもありました。
病気ではないにせよ、しんどそうな本人には出来るだけ一緒にいて
見守ることしかできませんでした。

獣医の先生と相談の上、あらかじめ帝王切開にすることを決めていましたが
手術時の出血を抑えるためにもなるべく自然に近い形を取ろうと
母体の陣痛を待つ事になりました。

つづく


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posted by Angie Mom at 03:22| Comment(4) | マザーフッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月27日

ヒマワリサク

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アンジは5年前の6月22日に我が家の一員となりました。
そして5年後の今年6月20日、今度はアンジのベビー達が誕生しました。

この数年はアンジの犬生の充実のために交配を試みていましたが
妊娠に至らず、至っても出産に至らなかったこともあり
アンジベビーを残すことは昨年を最後に諦めておりました。

ところが今年、アンジの父方犬舎が閉まったことをきっかけに
もう一度交配に挑戦することになりました。

この3ヶ月に渡るアンジの母親への道のりは
周りの専門家やお友達のご協力とアドバイスに支えられました。

犬の安産神話を信じず、前回の重い経験を踏まえて慎重を期したため
経過をブログに記することは控えましたが
アンジと共に歩んだ時間をこれから振り返り少しづつ綴ろうと思います。


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今、アンジは母性が芽生え始め、その表情は日ごとに変わりつつあります。
自らお産で体は疲弊しながらも、アンジの目は澄み、
守るものが出来た母犬の美しさと凛々しさは
わたし達の目に眩しく映ります。

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アンジ、 本当におめでとう。
そして素晴らしい経験をわれわれにおすそ分けしてくれて有難う。
これから貴女の子育てを見守ります。


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posted by Angie Mom at 21:44| Comment(16) | マザーフッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

吉報ならず

ご訪問有り難うございます。

大変残念なお知らせになりました。

アンジは5年前の2月10日、アンジ地方晴れ、最高気温11度、最低気温1度の日に誕生しました。
そして5年後の昨日2月19日は雪の降るアンジ地方で
アンジは順調に予定日に至っているように見えましたが
胎盤剥離で急遽帝王切開となり
宿していた仔犬を救う事はできませんでした。

何が起ころうとも自然の摂理と心の準備はしていましたが
月が満ちてはかなく消えた命はとても残念です。 
何よりもアンジに痛い思いをさせて可哀想なことをしました。
これからゆっくり静養させてやりたいと思います。

アンジの交配を決めた理由は三年前に遡ります。

ここからは飼い主の勝手な思い込みなので、聞き流していただきたいのですが
三年前にアンジとわたしはアニマルコミュニケーションを受けました。
その時の記事はこちら

コミュニケーションの結果は、アンジはうちの子になって満足しているとのことだったので
とりあえず安堵しましたが、実はコミュニケーターさんが伝えたアンジの最初の一言は、
当時のブログには書きませんでした。 その一言は、
’あたし、半人前なの’ 
でした。

アンジは1年4ヶ月になるまで犬舎で過ごしています。
犬舎では沢山の仲間がいて、オーナーさんが見つかる子、交配して親になる子などを
ケージの中から見ていた筈です。
アンジは気質が良い犬ですが、
どんどんおうちが決まり犬舎を去っていく子、または仔犬を生んで輝く仲間を見て
自分は半人前だと思っていたというのです。

夢物語なのかもしれませんが、わたしは当時それを聞いて涙が出そうになりました。
そして家庭犬になることでアンジが幸せになり
母親になることでアンジの犬生の充実と自信につながるのなら
母親にしてやりたいと思うきっかけになったのです。

前回の記事でも書いたように
訓練所初めたくさんの方からの祝福を受けた妊娠ではありましたが
胎盤剥離を含む異常分娩のリスクはあらかじめ想定していました。

そしてできる限りの理想の環境でアンジの妊娠を維持したつもりです。
しかし今回は人知の及ばぬところで残念な結果となりました。

術後は蘇生できなかったアンガス(仔犬の名)と対面して今生の分、頭を撫でてやりました。
そしてアンジには、痛い思いをさせてごめんねと頭を撫でてやりました。
アンジは何故かすまなさそうなのと少し安堵した表情が入り混じり
耳を伏せたままわたしをじっと見ていました。

わたしと夫は昨晩この世に生まれてくることのできなかったアンガスの死を悼み
アンガスの事を忘れないように、そして
これからもっとアンジを大切にしよう
と話しました。

ブリーダーさんには今回のような生と死の境界線は身近なのかもしれません。
しかし家庭犬の飼い主にはなかなか重く濃密な体験でした。

わたしたちは今回の辛い経験を通じて
今ある生の素晴らしさを改めて祝そうと思います。
そして皆さんにも皆ワンと今生の縁を今一度祝していただければと思います。

アンジ、はやく良くなっておくれ。

そしてアンガスに献杯。



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posted by Angie Mom at 18:00| Comment(13) | マザーフッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月16日

お産の最終確認

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今日のアンジ

ご訪問有り難うございます。

予定日が近くなり、レントゲンを撮りに病院へ行ってきました。
アンジの妊娠はようやく確定しました。

アンジはお腹の毛とお尻の毛を刈って、来週の予定日に向けて最後の準備に入ります。
本人はまだ食欲もあり散歩にも行けますが、うろうろしたり大儀そうにするようになりました。
産箱に入ってホリホリしたりもしています。

出産は母子共に危険も伴うので、妊娠の過程をブログに記す事には勇気が要りました。
しかし今後同じような経験をされる方へのささやかな参考情報になればとの思いに加え
妊娠未確定ながらも今日までアンジが周りの人から受けた祝福やアドバイスを通して
新しい命を授かるということは、かくも喜ばしく、素晴らしいことかと実感したことも
記して置きたかったのです。

直接お話する機会のあった方だけでなく、
このブログを通じて思いを寄せていただいたすべての皆様にお礼を申し上げます。

飼い主は試行錯誤しながらもお産の準備は整い
あとは出産を待つのみとなりました。

アンジは今日、落ち着いた優しい顔をしています。
安全と母子の健康を天にお祈りして
次回は朗報をお伝えできればと思います。


アンジの体温:  37.5度 (午前11時現在)


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posted by Angie Mom at 20:59| Comment(20) | マザーフッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月14日

アンジのお産キット

ご訪問ありがとうございます。

アンジのレントゲンでの妊娠最終確認は今週を予定していますが
結果が分かってからではお産の準備は間に合いません。

飼い主は昨年秋に、米NAIA (National Animal Interest Association)が
主催したウエビナー(インターネットを利用したライブセミナー)で 
ブリーダーを対象とした'犬の繁殖と産後のケア'というセミナーに参加して
米国の最新お産事情の講義を受けました。

といっても内容はは初めて聞くことばかりで難しかったので
その後プレゼン資料を読み解いて、復習しながらすこしずつ勉強しました。

英語で犬のお産はwhelpと言い、
英米ではウエルピングキットというお産キットが売られています。
4000円ー6000円ぐらいでお産に必要な道具一式が揃うので便利です。

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しかしメーカーに問い合わせてみると、
一部の薬剤が日本の税関で通らない可能性があるらしく
残念ながら購入は諦めて、資料を元に自分で揃えることにしました。

これがなかなか難しい。

日本でお産キットを揃えるのが簡単でないとこからも
飼い主は昔ながらの自然任せのお産をするか
緊急時に獣医さんへ任せるしか選択肢がない
お産事情が見えてきます。

その中間の、’プロでないけどちょっと自分で工夫してみたい派’には、
知識/情報を得るのもなかなか機会がありません。
人間のお産だって進化しているのだから
犬のお産だって器具の進化や最新のプラクテイスがありましょう。

無論、アンジも獣医さんとの連携はしていますが
今回は専門的になる前段階まで、セミナーで聞いた講義に従って
飼い主が出来る準をしようと思っています。

お産キットの中身は、ローテクグッズ、ハイテクグッズ、薬品、に渡りますが
ご参考までにいくつかご紹介します:(かっこは使用目的) 

羊水吸引カテーテル (気道確保用)
ヨード系消毒液 (へその緒の消毒)
アイスクリーム (陣痛中の母犬へのカルシウム、糖分、水分補給)
グラフノート (体温記録)
手袋
鉗子 (へその緒用)
デジタル体温計 
デジタル秤つり下げ式 (仔犬の体重計)
シリンジ (母子とも栄養フィード用)
鍼 (鍼灸用、仮死状態時使用)
プロジェステロン計測キット (ホルモン値検査)
酸素タンク (緊急時の吸入用)
栄養チューブ 
ヘッドバンド式懐中電灯
カフェイン錠剤 (気付け用)
胎動専用聴診器
......
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恐らく使う必要のないもの、使えないものもありましょう。 特に薬品系は限界がありますし
米国でのリストなので、日本のやり方と方法論がそぐわない場合もあるかと思います。
こんなもの使わないよ〜とプロの失笑も聞こえてきそうです。

しかし飼い主はアンジのお産を楽しみながらも
命のやりとりを後悔しないように取り組もうと思います。

そしてアンジが妊娠していなければ!?

この’アンジ印お産キット’に、わたしのお手製マニュアルと
未使用の産箱もサービスでおつけして
後日売り出しますので
乞うご期待! 
誰も要らないか。。。。



アンジの体温 37.8度 (午前11時現在)


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posted by Angie Mom at 17:40| Comment(2) | マザーフッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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