2017年04月08日

ビアンカの場合

ビアンカ(白い女の子の意味)はアテネの海辺で7年間のずっと野良犬で
不治の病で後肢不随となり死期が迫ってようやく保護団体にレスキューされました。
最後の春をフォスターホームで穏やかに迎えています。

そういえばギリシャに行ったとき、野良犬が多く、
犬達は緩く街と共存していたのが印象的でした。

根っから野良犬のビアンカは保護されても治療を受けても誰にも不信感を持たず
後脚を引きずるような状態になってもありのままを受け入れ
淡々と生きる様子をビアンカのレスキュアーが詩的に哲学的に語ります。

ナレーションは、人間は結局犬のマインドを計り知ることはできないと締めくくり
犬が全うする生の尊厳を謙虚に見つめています。

放棄され人間不信となった犬がこんなに幸せになりました、という
人間が解釈するレスキューストーリーが数あるなかで

われわれはレスキューによって犬を助けるのではなく
犬の犬生を全うさせる手伝いをするに過ぎないのではないかとの姿勢が
深く心に残りました。






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2016年08月19日

ウエスティジェレミーの場合

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エリザベスピアースさんの記事の抄訳


7月19日(水)の遅い午後、モントリオールの愛護団体SPCAより
同月7日に13歳で牡、聴覚障害、視覚障害のウエスティが野良犬として保護されていたが
保護期間が終了との連絡あり

車に飛び乗って迎えにいった。着いてみると
ドロドロに汚れ、糞尿で毛が固まった小さいウエスティがいた。
可哀相に伸びた毛で顔も目も見えなかった。
12日間、ケージに入れられていたままで、体が思うように動かず
連れて駐車場まで移動するのに15分かかった。
それでも彼は外の空気に触れて喜んでいたようだった。

帰り道、友人に一時預かりを頼むといつものように二つ返事で請け負ってくれた。
友人宅では、まずジェレミーの身体を洗い、やさしくトリミングをして、
カチカチになっていた目やにを取った。

ジェレミーは顔を触られると唸った。
状態から実は安楽死の可能性も考えざるを得なかった。
とりあえず獣医にアポを取り、血液検査などをして48時間様子を見ることにした。

検査の結果、健康状態に問題はなかったので、次に口腔洗浄のアポを取った。
ジェレミーの歯はぼろぼろだった。どおりで顔を触られたくないはずだ。
結局14本抜歯し、残した歯を磨き
肉球まで歪曲して食い込んだ爪を切り
脚の消毒をした。脚も固まった毛と糞尿で被われていた。
抗生剤と鎮痛剤が処方され、一時預かり先で回復を待つこととなった。

最初の晩、ジェレミーは辛そうで
仮母も寝ずにつきそった。
仮母の優しい看護をもってしても、ジェレミーは短時間うとうとしただけだった。

しかしそれから、毎日がジェレミーにとっての新しい生活の始まりだった。
少しづつ回復し気分も良くなり
今日はスパ(お風呂)にまで入れるようになったらしい。

レスキューされるウエスティにはどこかで必ず家族が待っている。
ジェレミーもオタワの新しい家族のもとへ行くことになっている。
ジェレミーと新しい家族はおたがいに一目ぼれした出会いだった。

ジェレミーはウエスティレスキューWINのほんの一例に過ぎない。
9月25日にはオタワのウエスティパーティがある、
当日皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

エリザベスピアース
レスキューWIN

Westie in Need (WIN) Rescue はカナダベースのウエスティ保護団体です。


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2013年07月03日

ウエステイ ソーヤを悼む

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米ニューイングランドウエステイレスキューネットワークより

ウエステイのソーヤは、虐待を受けたパピーミルからカレンさんのレスキュー団体に保護されました。心を閉ざしていたソーヤを家庭犬として訓練し里親さんに送り出したカレンさんの、ソーヤへの追悼文をご紹介します。


(カレン・エリチェッテイ)

レスキューの意味を教えてくれたのはソーヤでした。
生まれてから6歳になるまでソーヤは乱繁殖業者で虐待されて
心の傷を負ったウエステイで、一時預かりの私にも怯えました。

夜はわたしが噛まれないようにソーヤをクレートの中に入れなければなりませんでした。
わたしにとってもソーヤとの生活は容易ではありませんでした。
ある夜、ソーヤが起きてわたしを怖がり顔に噛み付いてきました。
わたしの右頬には3つの牙の跡が、時を経た今でも残っています。
ソーヤに噛み付かれたその晩
わたしは、虐待された動物の世話をすることの意味を学びました。

わたしに噛み付いたソーヤは悪くありません。
わたしが、私の前にソーヤを傷つけた人々がいること、そして
心の傷を負った動物のために私がベストをつくすことを忘れていたのです。

夫がソーヤのリハビリを担当し、里親のエリックのところに行くまでの間
人を信じる、リードで歩ける、触られても怯えない、警戒しないで餌を食べることをソーヤは
学びました。

ソーヤがエリックに引き取られた時、
わたしはソーヤがやっと家庭犬としての平穏で平和な生活を始められると、
とても嬉しかったです。
その後、3年に渡りソーヤはエリックという良い飼い主と幸せな生活を送りました。

ソーヤが死んだという知らせにわたしは大泣きに泣きました。
ソーヤが死んだのが悲しかっただけでなく、
ソーヤが“本当に生きた“ことを知っていたからです。

だから私はレスキューの仕事をするのです。
そしてこの仕事の意味を共有できる仲間に恵まれています。
この仕事は犬に噛まれたり、
無責任で動物を粗末にする人々が作った状況の尻拭いをしなければいけません。
レスキューの仕事は苦労と不便の連続です。
自分が処せることの限界を越えなければならず、課題はつきません。

ソーヤはニューイングランドウエステイレスキューネットワークと
ボランテイアの方の全身全霊の賜物です。
そしてエリックは理想の里親さんでした。

ソーヤ、愛しているよ。
そしてあなたが教えてくれたことはずっと忘れない。


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2012年12月24日

ステフィーのサンタへの手紙

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サンタさんへ

遥か北極でお元気ですか。
わたしはレスキュードッグとして二回目のクリスマスを迎えています。
わたしは元気で、幸せで、愛してくれる人たちと’家と呼べる場所’があります。

去年は、永遠のおうちが見つかりますようにとサンタさんに手紙を書きました。
今年はもっと大きなお願いがあります。
サンタさんとトナカイ達で、沢山のレスキュー犬にお家を見つけてあげて欲しいのです。

シェルターにも入れず、食べる物も世話をしてくれる人もいない犬達は沢山いるんです。
怖いし、体調は悪いし、いつも疲れる毎日を生きる犬達には
あなたの助けが必要なんです。

忘れられている犬達を是非思い出して欲しいんです。
どうかもっと多くのレスキュー犬に楽しいクリスマスを経験させてあげてください。

メリークリスマス、犬のサンタさん

愛をこめて

ステフィーより


Dear Santa,

I hope you are doing well way up in the North Pole. 

This is my second Christmas as a rescued dog. 

Life is really good for me now.  I am healthy, I am happy, I have a place to call home and people that love me.   

Last Christmas I sent you a letter asking for my own furever home.  But this year I want to ask for something much bigger.  I would like for you and your elves and your reindeer to help lots of rescue dogs find homes. 

Santa, there are so many dogs who are living without shelter,       without food and without people to look out for them.  I know what it feels like to be scared and sick and tired all the time.  They need your help. 

I want those dogs that have been forgotten to be remembered. 

Please, please help more rescue dogs find out how fun Christmas can be.  

Merry Christmas Santa Paws! 

Love,

Steffi 

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2012年05月09日

シェルター犬へ捧げる夕べの祈り

犬のレスキューに関わる方の中にはさまざまな役割に携われる方々がいます。保護活動、シェルターの管理、医療行為、一時預かり、里親探し、ボランテイアトリミング......

保護されてシェルターで里親が見つかるまでの間、問題行動に取り組んで
訓練をする訓練士ルイザさんの日記を読みました。
http://skijornmore.com/2012/02/an-evening-prayer-for-the-dog-in-the-shelter/

ルイザさんはプロの訓練士さんで家には三匹の保護犬がいますが、
仕事の後にブランデイと言う雌犬を訓練するボランテイア活動をしていました。

ブランデイは他の犬に過剰に興奮する犬でした。
ルイザさんは、ブランデイが新しい家庭でうまく生活できるようにと
訓練をしていました。 
いつもどおりブランデイを訓練したあと、ブランデイをケージに入れるとき、
ブランデイは一瞬、足が止まりますが大人しくケージに入ります。
そして施錠をして立ちさる彼女を無言でずっと見つめるそうです。

その晩、自宅の保護犬三匹がそれぞれ眠りにつく頃、その安心と満足の表情を見ながら
ルイザさんはブランデイのことを思い夕べの祈りを捧げました。

(以下は抄訳です。)
 
 
現実主義のみならず、ビジョンと包容力を持った人があなたのケージの前を通りますように。

その人の視界に、挨拶しようと飛び跳ねているあなたの姿が入りますように。

その人が、あなたに訓練を少し入れれば落ち着いて挨拶できるようになると気がづきますように。 

その人は、あなたが不完全だけど訓練すればよい犬になると思いますように。

その人は、あなたがシャイでびびりだけど愛情と励ましで自信が出れば殻を破ることができると思いますように。 

そしてそれには何ヶ月かかかるかもしれないと覚悟ががありますように。 

その人は、雷や脅威はそれだけのことで、訓練が入ればあなたも怖いものから距離を置いて世界と融和し自信がでると見抜けますように。 

その人は、あなたも好奇心から世界を探検したいけれど、行動には限度と常に親切な指導が必要だと分かりますように。 

そしてその人は、今のあなたをありのままに受け入れて一生面倒みようと心に決めますように。 

あなたは、すばらしくて、むずかしくて、孤高で、ひょうきんで、元気に溢れて、
真剣で、まぬけで、内気で、不快で、こっけいで、運動が得意で、でも横着で、
複雑で、美しくて; 
唯一この世に存在するあなという本物の犬だということです。 

里親に離縁という選択肢はありません。これはファストフードやデイズニーランドの世界ではないのです。 
あなたは生身の犬で、本物のリレーションシップで本当のコミットメントなんです。 

あなたに親切な手が触れ、優しい言葉がかかりますように。 
次に車に乗るときは、永遠の家庭へ連れて行かれる車でありますように。 

あなたが失敗をしても許されますように。 

新しい家族が、あなたのベストを引き出すためには何ヶ月から何年もの訓練と指導と学習が必要だと 
いうことを分かっていますように。彼らがあなた自身にコミットメントをしますように。 
訓練後の状態にかかわらずあなたを受け入れますように。そしてあなたのあなたの成長だけでなく 
あなたの欠点にも微笑みますように。 

その人があなたを守り、あなたをはぐくみ、運動と冒険の機会をくれますように。 
そしてあなたがいつか、平和と安全で満ち足りたため息をついて、生涯の友に寄り添いベッドの上で眠りに落ちるときが来ますように。 

この祈りを友であるあなたとすべての犬に捧げます。  
安心してお眠りなさい。わたしもあなたと一緒にあなたの永遠の家族を夢見て祈ります。 
 
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