2015年07月21日

ウエスティドッグショー審査員の評

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これは今年訪れる事が出来た英クラフツドッグショーの各クラス勝者の写真です。
左から牝の一位、牡の一位、そしてパピークラスで一位になった犬。

この今年の世界最高峰ともいえるウエスティは
居並ぶ130頭以上からどうして勝ったのか、、、

一方で日本でのドッグショー。
日本では出陳数も少ないのでたいていあれよあれよといううちに審査が進み
誰が勝ったのか分からないことも。
まだ勝てばよいものの、どうして負けたか分からず狐につままれたままの事もあります。
勝たなかったからこそ、課題を知りたいものですが
日本のドッグショーでは、まるで禅宗のように自分で考えろと言われているかのようで
素人オーナーにはいまひとつ取り組みにくいです。


先日この写真の審査員の方が、この時の審査の評を公開していました。
あの場所に居合わせたものとしても、また後に動画をみる人にとっても
審査員のロジックを教えてもらえるならば
審査員のひとつの見方を学ぶ上でとてもとても参考になります。

その評は下記のとおり:

牝(BOB)(抄訳);

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目の前に現れて皆を圧倒しました。なんと素晴らしい牝犬でしょう。美しいタイプ、完璧な構成バランス、麗しい牝らしい頭と本来のウエスティの表情、素晴らしい首と肩、良い脚、ショートバック、首から身体へと自然なつながりと、尾付きの良さと後脚、リングでの歩容は軽やかでメリハリがあった。 最高のコートは白くダブルで正しい長さ。 リングに入場するなり目を奪われ、触診して期待通りの構成かどうかを確認したかった。 美しい牝でチャンピオンでありかつBOBである。 右の牡のと兄弟と聞いて、こんなに素晴らしい犬を二頭も作出したブリーダーの素晴らしい功績を讃えたい。
*********

この牝は二頭目の牡と同胎兄弟だそうです。 兄弟同士で勝ち並ぶのは珍しいのではないでしょうか。

牡の評(抄訳)

*********
犬を審査するということはいつもブリードタイプやスタンダーズへの準拠度、気質、そして動きが犬種スタンダードに限りなくフィットしているかを見極めるもので、どの犬種の審査員にもたやすいものではありません。 しかしこの(牡クラスで)一位の犬はウエストハイランドホワイトテリアの素晴らしいタイプが完全無欠な状態で予想できる限りの、雪のように白くダブルコートで、剛毛、張り付くようでなおかつ正しい長さであり、男らしい頭、素晴らしい色素、よい骨格、ショートバック、詰まった身体、尾付の良さ、正しい脚の長さ、歩容はストライドも広くリングでの王様のような風格であり、立てば最高の犬種の主張を持つチャンピオンである。

*********

三頭共ブリーダーがハンドリングしているせいか、評は犬の構成、コート、歩容に言及されています。

イギリスのウエスティ界は引き続きその血統から良質のウエスティを作出してその一部が欧米へ輸出され
各国のブリーダーの努力によりさらに繁殖されていく様子がうかがわれます。
私たちの愛犬の祖先も同様の経緯を経て、日本にやってきています。

クラフツに限らずイギリスのドッグショーを観ていると
そこには背景にウエスティを愛するコミュニティの存在があります。

一言で言うと、なんといいましょうか、皆が皆の犬を知っていて
みんなで最高のウエスティを育んでいるような感じが伝わって来ます。

ハンドラー、オーナー、犬舎のみならず、血統の情報は常に共有されていて
良質のウエスティを次世代に残して行く
そんな共通の目標を持つ人たちがいるという
ウエスティ犬の後ろにいる人の厚みをとっても羨ましく思いました。

そしていつかこの写真の犬たちの遺伝子が日本にやってくる日を楽しみに。

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posted by Angie Mom at 20:44 | Comment(0) | 外国のワン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月22日

永遠の足跡

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コピーライトマークJim Gordon

FBに掲載されていた英ハリファックス在住のウエスオーナーの男の人の手記

一枚の写真で綴ったこのポストは、
わたしたちが重ねる犬との何気ない日常と長い時間は、
犬を亡くしたその後の人生にも大きな意味をもたらすことを教えてくれます。

My little buddy, Jock, and I went down that driveway early every morning for years to get the newspaper. One morning last September the long shadows we cast with the rising sun behind was worth capturing so I asked my buddy to wait and pulled out my camera phone. When I downloaded it to a computer program for post editing I observed how ‘shiny’ white Jock looked. I tried to tone that down as I have successfully done with other photos but I could not reduce the glow of his coat or the halo around him. I lost Jock 2 months ago. He was almost 17. That brief moment with Jock beside me glowing in the rising sun is now a precious memory with a whole new meaning. The halo was meant to remain. Jock continues to cast a long shadow. He continues to glow in my mind. He left permanent paw prints on my heart.


わたしと小さい仲間のジョックは、毎日ドライブウエイまで新聞を取りに行くのが日課だった。
昨年の9月のある朝、朝陽に照らされた僕たちの長い影が目を惹いたので
写真に撮ろうと彼に立ち止まってもらいスマホカメラを取り出した。

後に画像をダウンロードして編集しようとしたら、ジョックがとても白く輝いていたので
いつものようにアプリでコートの色と周りの輝きを調整しようとしたけれど
何故か編集出来なかった。

僕はジョックを二ヶ月前に亡くした。あと少しで17歳になるところだった。

僕の横で朝陽に包まれたジョックとのあの瞬間は、今ではまったく違う意味合いを持つ大切な思い出となった。
あのlジョックの輝きは残るべきものだったのだ。

ジョックは今でも長い影を映し続けている。 僕の中で輝き続けている。
ジョックは僕の心に永遠の足跡を残した。

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愛犬と重ねた何気ない日常と長い時間
別れ、
喪失の先に続いていくもの

わたしたち犬飼いの人生が凝縮された手記は美しく
深く心に残りました。


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posted by Angie Mom at 11:41 | Comment(0) | 外国のワン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月05日

英ケンネルクラブの重大発表

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4月に入り、心踊る発表が英ケンネルクラブからありました。



世界に先駆けて、ケンネルクラブに勤務する人を対象に
子供が生まれた時の産休と同じく
新しく仔犬を迎える人には、育休を認めるというものです。

発表はケンネルクラブのホームページでもご覧になれます。

このニュースは驚いたし、とても羨ましいとも思いました。

以前、アンジを交配した時、一番悩んだのは
フルタイムで働いている飼い主の不在中
仔犬が生まれてから2ヶ月の仔犬の世話をどうするかでした。

ブリーダーさんの中には、犬は犬が育てるとの持論をお持ちの方もいますが、
圧死のような事故や、
母犬がべビーを見捨ててしまう話も聞いていたので
母犬だけに任せておく訳にはいかなかったからです。

小型犬は大型犬に比べ発育、成熟も早いので
生まれてからの数ヶ月は特に大事な時期であり、
周りのプロの方には、『仕事を二ヶ月休むんだね』
と声を揃えて言われていました。

結局は信頼のおけるブリーダーさんのところで
見ていただくことになったのですが、
その時の経験があったため
今回のケンネルクラブの英断は流石、英国と思いました。

ケンネルクラブは、社員に
責任ある仔犬の取得と訓練、教育のためにマターニティリーブならぬ
9ヶ月の`ムター二ティリーブ`を与え
復職後も、仔犬の社会化のために仔犬を職場に連れて来ることも許されるとの事です。

盲動犬以外はセラピー犬さえも入る事が出来ない我が職場とは雲泥の差です。

感激して、発表の最後まで読み進めると
開始は4月1日、午前中。。。

そうだ、エイプリルフールだったのです!

あまりにも信じられそうなストーリーかつ、喜ばしい発表だったので
狐につままれたような気がしました。

いつかこのイギリス的なユーモアが実現するように
願って止みません。

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今日の公園


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posted by Angie Mom at 21:28 | Comment(0) | 外国のワン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月15日

CRUFTS 2014

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(英Telegraph)

今年もCrufts 2014が先週開催されました。22000頭の犬が参加し、海外組も2000頭以上。
ドッグショーのみならず、オビーディエンス、アジリティ、フライボール、
ドッグダンス、保護犬活動、広大な展示場と、犬に関するすべてが一堂に会する
世界最大の犬の祭典です。 

イギリスの動物愛護団体RSPCAは、2008年よりクラフツへの参加をボイコットし
ショー開催中もツイッターやフェースブックで
『ドッグショーが助長する健康被害を憂慮する』と繰り返し発信しています。

昨年から始まったSCRUFTS (むさ苦しいという意味のscruffyとCruftsの造語)という
ミックス犬のドッグショーを歓迎するものの
RSPCAはケネルクラブによるドッグショー入賞犬の健康診断だけでは不十分で
英ケンネルクラブが定めるスタンダーズの第三者によるレビューを求めていますが
これまでクラブはその要請に応えていません。

ウエスティも一時はハイプロファイル犬(健康被害の恐れのある犬種)と
されていましたが、今年は外れているようです。

今年のクラフツのわたしの一押し動画はこれ。
アジリティで頭ぶつけちゃったキャバリエちゃんです。



この犬の祭典、日本人にはクラフトと呼ぶ人もいますが、
その創始者、Charles Cruft (1852-1937) のショーの意味のCruft's
から来ているので正しくは’クラフツ’と発音します。

チャールズクラフトはロンドンの宝石商の家に生まれ
ロンドン大の夜間コースに通いながら
カナダ人の事業家、ジェームススプラットが経営する
ドッグビスケットの会社で働くうちにみるみる頭角を表します。

チャールズは、富裕層のドッグオーナーを集めて犬のクラブを作ったり
1878年にはパリの大博覧会で犬の展示に関わったり
スコティッシュケネルクラブのマネージャーなどを務めます。

そして1886年には580頭の出陳エントリーと貴族のパトロネージュを取りつけて
最初のCruft's show,別名Great Terrier Showを開催。
クラフツの起源は、テリアショーだったんですね。

その後、他犬種を加えてショーはみるみる大きくなりますが
その派手なマーケティングと、ショーの粉飾手法に
当時の英ケンネルクラブとは相容れない一実業家の催しで
本人はショーを通じて蓄財していったそうです。

チャールズは1937年に没し、その後は二番目の妻エマによって
戦争時以外はクラフツの開催は続きますが
その後1948年にクラフツの開催権利がケンネルクラブに譲渡されてからは
ケンネルクラブの主催となっています。

1952年には、Cruft'sの 
(チャールズクラフツの所有を示す冠である) ’ が落とされ
CRUFTSと名称が変更になり、現在に至ります。

130年前に一実業家が始めたドッグショーは
イギリスを代表する催事となっています。

(参考資料 Oxford Dictionary of National Biography)

話は変わりますが、
英ウエストハイランドホワイトテリアクラブの創設者
マルコム大佐は、第一回の会で

ドッグショーが犬の外見ばかりを重んじることを憂慮し
『スコットランドの西部高地に居るウエスティの
ワーキングドッグとしての犬種保存、存続を目的とするクラブを組成したい』
と述べたと議事録にあります。

犬種の発展には貴族や富裕層のサポートも必要だったのですが
当時からすでにドッグショーには貴族の社交娯楽的なイメージがあったようです。

いずれにしてもウエスティは、ロンドンのような大都会より
ウエストハイランドの自然の方ががよく似合うということは間違いありません。

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 (パパと梅林散歩)



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2014年03月05日

ウエスティコートの好き嫌い

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どんなに昼間寝ていても、夜10時になると寝る人です


シャロンさんが月齢3ヶ月のウエスティパピーについて
『コートが剛毛でフワフワでないのですが
普通でしょうか、それとも心配するべきでしょうか』

という質問をしていました。

その質問に対して30件以上のレスポンスが寄せられていたのですが
バラエティに富んだコメントです:

一番多い回答 普通です
次に多いのは うちもです
そして   二匹飼っているけど一匹がそう
加えて そのうち毛は柔らかくなるから心配しないで (!?)
おまけに 大切なのは中身だから (!!??)
ようやく 剛毛は理想。ストリッピングしないとキープできないけれど
(ホッ)
白犬のプロ 正真正銘のウエスティコートのようですね 
(かなり抑制した言い方)

達人ジェーンさん  正統なウエスティコートを持っていると感謝してください。
まっすぐで硬い毛を好まない飼い主さんもいます。
正統かつ理想的で、ウエステイが持つべきコートですが、
それを持たぬものも多くいます。
剛い毛は埃や湿気を寄せつけず
もともと使役犬として作業していた時に必要なものでした。
バリカンを入れると毛質は変化します。
展覧会に出陳する人と純粋主義の人が
ストリッピングをしてコート維持をしています。 
(流石、ウエスの達人ジェーンさん!)


コメントはどれも正しく、間違っているものはありません。
が、ウエスティ犬種の歴史と認知度が高いと想像していた北米でも
ウエスティコートについてはさほど知られていないようです。 
(そういう自分も最初は知りませんでした)

柔らかいコートが良くないとは思いませんが
柔らかいコートを好む人がいるとは気がつきませんでした.......
確かにフワフワコートは手触りが気持ちいい。

日本でコートストリッピングをしてくれるグルーマーさんは多くないですし
ウエスティカットさえ叶わないこともありますから
トリミング犬種であるウエスティのコート管理は容易ではありません。

アンジはずっとストリッピングをしてきたので剛毛コートで
あまり汚れないのに加え
思うところがあって、夏場の頻度では洗わないようにしているのですが
ニオイもありません。

シニアになったら、身体の負担も考えてストリッピングを止めて
アンジもフワフワになる時がくるのかも知れません。



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